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鹿児島市星ケ峯「陽(はる)歯科クリニック」は、予防で新たなむし歯をつくらない歯科医院です
2022-07-23

人生100年時代の歯科医療についてpart3

乳幼児・学童期からお口の機能を整えよう

将来を担うお子さんたちがお口の機能を整えるために何ができるかというと、乳児や学童期に歯医者さんにしっかり診てもらい、遅くとも小学生の間にはお口の機能を獲得しておく必要があります。そうしないと、成人・高齢期を迎えるにつれて口腔機能の低下が早まる可能性があるんですね。お口の機能は呼吸・嚥下・発音など、大切なものばかりです。健康寿命を延ばすためにも、このチェックは重要です。

赤ちゃんの頃からできる対策は、授乳時にしっかりお乳を吸わせること。まだ歯がない状態のときはお乳の吸わせ方によって形が変わりますが、歯が生えそろって2~3歳から機能を整えようとしても難しいことが多いです。お乳を深くくわえることで、お口を開け閉めする力をつけているので、授乳のときは赤ちゃんの下半身が安定する姿勢にしてあげることが大事です。

離乳の時期がきたら、積極的に手づかみ食べも取り入れていきましょう。手づかみ食べが重要な理由は、この時期のお口は手や耳と同じ感覚器なんですね。触れることで脳が刺激を受けて、発達にも良い影響があります。少し大きめの食材を口に運んで食べることで、これは口に入れても大丈夫だと判断します。そして、徐々に食べるということをわかっていく。その際に必要な条件としては、食べる意欲があること、お腹をすかせてあげることです。しっかり運動をして空腹にすることと、親が「おいしいよ」と一緒に食べるのもいいですね。

食事のときの姿勢も大事です。座ったときに足がついていないと、体幹が意識できずにうまく飲み込むことができません。昭和の食卓の風景といえば、ちゃぶ台と畳で正座して姿勢よく食べるのが一般的でしたが、これはすごくいいことだったと思います。今の食卓のスタイルは、便利になった一方で姿勢よく食べるという機会を奪っているのかもしれません。

おやつについては、3歳までは砂糖を遠ざけて育てましょう。ジュース、飴、チョコレートはできる限り控えてください。おやつは補食として考えて、おにぎりや自然の食べ物、りんご・さつま芋など自然な甘みのあるもので、皮ごとあげられれば非常にいいですね。市販のお菓子は砂糖がたっぷり入っていて、それに慣れてしまうと抜け出せなくなるので注意が必要です。

学童期に入ったら、お子さんが食べ物を噛むときにクチャクチャ音がしたりしていないかチェックしましょう。音がする子は口を閉じて噛むことが出来ずにいわゆる「ぽかん口」になったり、出っ歯になったりします。かみ合わせが悪いまま永久歯が生えてくると、ますますズレが大きくなります。そういった子は舌の機能も低下している場合が多いので、ちゃんと歯磨きしているのに歯垢がすぐついてしまうんですね。

 

お口の中から健康を支えたい

人生100年と言われますが、本当に私たちは幸せなんでしょうか。今は新型コロナウイルスや戦争で不安定な世の中ですが、いざという時にあって助かるのは自分の健康じゃないかと思います。高齢者の方にはお口の中も含めて、できるだけ長く健康な状態で過ごしていただきたいし、これから成長するお子さんたちにはもっと強くなってほしいと願います。

ときどき70代を超えた方に「歯の治療をしませんか」とお話すると、「いやいや、私の人生あとちょっとだからいいよ」なんて答える方がいらっしゃいます。でも全然そんなことはありません。もっとお口の中のことを自分事としてとらえ、人生100年時代を元気で過ごしてもらうために、今出来ることを一緒に探していきませんか?

当院の理念は、「口腔から生きる喜び、楽しみを得て、自然に笑顔の輪が広がっている歯科医院です。」というものです。これを実現するために、お子さんから高齢の方まで健康に過ごす方法を一緒に考え、これからもサポートしていきたいと思います。

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